瀧上工業は、創業以来つねに品質保証を念頭においた生産システムの確率を目指してきました。TQC(トータル・クオリティー・コントロール)の基本精神は、各工程を独立した「個」と見るのではなく、一つの大きな流れの中のプロセスとして据えた一貫方式をとることです。こうした一貫方式を採用することが、設計から製造、高品質化、均質化を追求するうえでの最良の手段と考えています。

表の数字にマウスを合わせると画像が表示されます。


 


橋梁設計は、詳細設計と契約設計図の照査作業とに分かれ、鉄骨製造の場合は工作図を作成することが設計プロセスにあたります。設計思想を製造・施工段階で確実にするために、施工計画が立てられますが、この施工計画を念頭において詳細設計が進められます。原寸とは、設計図(工作図)をもとに部材寸法を決定し、罫書、加工、工作図、部材表などを作成するプロセスです。

 


加工行程には鋼材の切断、板継、孔明、曲げ加工などがあり、原寸作業によって作成された加工情報にしたがって行われます。従来は、これらの部材を組立、仮付け溶接した後、本溶接して完成する手順をとっていましたが、NCレーザー切断機などを備えた最新パネルラインの導入により合理化が進み、現在はパネルごとに溶接を完了してから組立、溶接を行う方法を採用しています。

 


仮組立は、組立溶接を終了した部材が設計図通りに仕上がっているかを確認するための作業で、^各部材の鋼材面と溶接部の外観、_各部材間の取合い状態、`組立後の仕上がり形状と寸法、という3項目が審査のポイントとなります。仮組立は、無応力状態にして行なうことが原則で、架設現場で継手部を仮組立と同様に再現すれば、設計図に正確な形状の仕上がりが可能です。